非必須アミノ酸は、特別食べ物から取る必要のない栄養成分。
しかし、過大なストレスや免疫力が落ちているときなど、いくら摂取しなくてもいい成分と言っても、足りなくなることもあります。
今一度非必須アミノ酸の種類とその効果、どんな食べものに含まれているのか確認してみましょう!
これからの時代は免疫力アップ!!!
非必須アミノ酸とは?
アミノ酸という体内でタンパク質を分解して合成する成分の中で、体内で自動的に育成されるもの。
アミノ酸はタンパク質合成に欠かせない成分!
体内に入ったタンパク質を分解して身体の隅々にまで栄養分を届けてくれるのがアミノ酸。

アミノ酸がないとせっかく食べたタンパク質も、本来の効果が発揮されないよ!
アミノ酸は20種類の成分があり、
- 必須アミノ酸
- 非必須アミノ酸
に分けられています。
必須アミノ酸は体内で作れないので、外から摂取する必要あり。
必須アミノ酸についてはこちらで詳しく紹介しています!
それに反して非必須アミノ酸は、基本的には体内で育成されます。
そのため、そこまで気にして摂取する必要はありません。
しかし体内に非必須アミノ酸がなければ、タンパク質を分解することができないため、非必須アミノ酸が常に体内にあるように心がけておくことは必要です。
栄養不足だったり、体調不良、ストレス過多の時には、体内での育成が難しい場合も。
ではまず非必須アミノ酸の種類を紹介していきます。
非必須アミノ酸の11種類
- アルギニン
- アラニン
- システイン
- チロシン
- プロリン
- セリン
- グリシン
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
- グルタミン
- アスパラギン
アルギニン
血管を正常に機能してくれる成分。
- 免疫力アップ
- 成長促進
の効果あり。
子供の成長を促すためには、寝ている間にタンパク質が必要です。
タンパク質は、人間の内臓や骨、皮膚や爪、髪の毛など全ての部位を作る栄養素。
寝ている間に、成長ホルモンをドバドバ出してくれて、子供の身長を伸ばし、骨や内蔵などが成長していくのです。
では、たんぱく質さえ充分に摂取していれば問題ないかと言えばそうではなく、アルギニンがないと、たんぱく質の成長ホルモンが分泌されません。
アルギニンは、子供の成長を促す重要な栄養素です。
摂取するおススメの時間帯は、寝る前!!!
含まれている食品は
- 鶏肉
- 牛肉
- 卵
- まぐろ
- うなぎ
- 大豆製品
- にんにく
アラニン
アラニンはタンパク質が豊富な食材に含まれる成分。
主な働きは、肝臓の働きをよくすること。
更に糖質を分解して動く時のエネルギーにする働きがあり、人間の細胞のあらゆるところに存在している成分でもあります。
- 肝機能向上
- 免疫力アップ
の効果あり。
多く含まれる食品は
- 豚肉ゼラチン
- うるめいわし
- 鶏むね肉
- さば
- かつお
- 豚ロース
- はまぐり
- しじみ
システイン
メラニン色素の生産を抑える効果があるシステイン。
シミやそばかすを防ぐ働きがあり、システインを使ったサプリメントも販売。
多く含まれる食品は
- 赤唐辛子
- ニンニク
- タマネギ
- ブロッコリー
- 芽キャベツ
- オート麦
- 小麦胚芽
チロシン
ドーパミン、アドレナリンなどの興奮ホルモンの材料。
集中力をアップして、血糖値を上昇させます。
多く含まれる食品は
- かつお
- チーズ
- 大豆製品
- たらこ
- ちりめんじゃこ
- 乳製品
- バナナ
- アボカド
- ナッツ類
プロリン
- コラーゲン修復機能
- 脂肪燃焼
の効果が高いプロリン。
保湿成分もあるため、お肌の潤いを保ってくれる女性の味方。
エネルギー源としても必要な成分です。
多く含まれる食品は
- 豚肉ゼラチン
- 小麦粉
- 大豆製品
- チーズ
- かつお
セリン
代謝に必要な成分。
- 脳の活性化
- 記憶力向上
- 保湿
の効果が見込める。
多く含まれる食品は
- 大豆製品
- かつお節
- 牛乳
- 小麦粉
グリシン
コラーゲン育成を主に行う成分。
神経にも深く関わり、人間の体を動かす源ともなります。
睡眠の質を上げる効果もあり、不眠症の人には欠かせない成分。
多く含まれる食品は
- エビやホタテの魚介類全般
アスパラギン酸
アスパラガス?と思いきや、そうなんです!
アスパラガスに多く含まれる成分で
- カリウム
- マグネシウム
の吸収を高める効果があります。
その他
- 疲労回復
- 肝機能向上
- 利尿作用
の効果あり。

乳酸を分解してくれる働きが多いので、疲労回復効果が高い!
多く含まれる食品は
- アスパラガス
- 牛肉
- 鶏肉
- 魚介類
- 大豆製品
- 卵
など。
アスパラギン
またもやアスパラガスを連想させる名前の成分ですが、まさしくアスパラガスの芽から発見された成分。
- 持久力の向上
- 肝機能向上
- エネルギーの生産サポート
の効果があります。
多く含まれている食品は
- アスパラガス
- 牛肉
- 鶏肉
- 魚介類
- 大豆製品
- 卵
グルタミン酸
記憶力向上に一番効果のある成分で、食品添加物で有名な「味の素」に使用されています。
体内では一番多いとされるアミノ酸で、筋肉を作る重要な役割と共に
- 免疫力向上
- 消化機能サポート
の効果があります。
多く含まれる食品は
- しいたけ
- トマト
- 魚介類
- チーズ
- 緑茶
- 昆布
グルタミン
グルタミンについては要注意。
元々体内にある成分ではあるものの、ストレスや何かしらの衝撃で足りなくなる成分。
そのため、非必須アミノ酸ではあるものの、準必須アミノ酸とも呼ばれます。
多く含まれる食品は
- 肉
- 魚
- 大豆
- 卵
- チーズ
タンパク質が多く含まれる種類全般です。
運動後の摂取で
- 免疫抑制の軽減
- 疲労回復
効果が高く見込めます。
非必須アミノ酸の効果・食べ物一覧表
非必須アミノ酸 | 効果 |
---|---|
アルギニン | 免疫力アップ 成長促進 |
アラニン | 肝機能向上 免疫力アップ |
システイン | メラニン色素の生産を抑える |
チロシン | 集中力アップ 血糖値上昇 |
プロリン | コラーゲン修復機能 脂肪燃焼 |
セリン | 脳の活性化 記憶力向上 保湿 |
グリシン | コラーゲン育成 睡眠質アップ |
アスパラギン酸 | 疲労回復 肝機能向上 利尿作用 |
アスパラギン | 持久力の向上 肝機能向上 エネルギーの生産サポート |
グルタミン酸 | 免疫力向上 消化機能サポート |
グルタミン | 免疫抑制の軽減 疲労回復 |
非必須アミノ酸 | 食品 |
---|---|
アルギニン | 鶏肉・牛肉・卵・まぐろ・うなぎ・大豆製品・にんにく |
アラニン | 豚肉ゼラチン・うるめいわし・鶏むね肉・さば・かつお・豚ロース・はまぐり・しじみ |
システイン | 赤唐辛子・ニンニク・タマネギ・ブロッコリー・芽キャベツ・オート麦・小麦胚芽 |
チロシン | かつお・チーズ・大豆製品・たらこ・ちりめんじゃこ・乳製品・バナナ・アボカド・ナッツ類 |
プロリン | 豚肉ゼラチン・小麦粉・大豆製品・チーズ・かつお |
セリン | 大豆製品・かつお節・牛乳・小麦粉 |
グリシン | エビやホタテの魚介類全般 |
アスパラギン酸 | アスパラガス・牛肉・鶏肉・魚介類・大豆製品・卵 |
アスパラギン | アスパラガス・牛肉・鶏肉・魚介類・大豆製品・卵 |
グルタミン酸 | しいたけ・トマト・魚介類・チーズ・緑茶・昆布 |
グルタミン | 肉・魚・大豆・卵・チーズなど |
非必須アミノ酸の食品
先ほど、それぞれの成分から多く含まれる食べ物を紹介しました。
一覧表がこちら↓↓
非必須アミノ酸 | 食べ物 |
---|---|
アルギニン | 鶏肉・牛肉・まぐろ・うなぎ・卵・大豆製品・にんにく |
アラニン | 豚肉ゼラチン・鶏むね肉・うるめいわし・さば・かつお・豚ロース・はまぐり・しじみ |
システイン | 赤唐辛子・ニンニク・タマネギ・ブロッコリー・芽キャベツ・オート麦・小麦胚芽 |
チロシン | かつお・チーズ・大豆製品・たらこ・ちりめんじゃこ・乳製品・バナナ・アボカド・ナッツ類 |
プロリン | 豚肉ゼラチン・小麦粉・大豆製品・チーズ・かつお |
セリン | 大豆製品・かつお節・牛乳・小麦粉 |
グリシン | エビやホタテの魚介類全般 |
アスパラギン酸 | アスパラガス・牛肉・鶏肉・魚介類・大豆製品・卵 |
グルタミン酸 | しいたけ・トマト・魚介類・チーズ・緑茶・昆布 |
グルタミン | 肉・魚・大豆・卵・チーズ |
アスパラギン | アスパラガス・牛肉・鶏肉・魚介類・大豆製品・卵 |

これらを一度に食べるのは厳しい…
共通しているのが
- 鶏肉
- 牛肉
- かつお
- まぐろ
- 魚介類全般
- 卵
- 大豆製品
- チーズ
- ナッツ類
です。
非必須アミノ酸は、基本的にはわざわざ食べて摂取する必要はありませんが
- 免疫が弱っている時
- 疲れすぎている時
- 体調を崩した時
- 病気をした時
- ストレスが大きい時
などは体内から減少している可能性があります。
絶対に食べて摂取したい必須アミノ酸と共に、上記の食品を毎日食べることを意識しておくだけで、健康な体づくりの基礎となります。
必須アミノ酸の食材はこちらで確認してね!
ちなみに
- 豚ロース肉
- はまぐり
- しじみ
などをトマトソースで煮込むと、完璧な非必須アミノ酸&必須アミノ酸料理の完成!!!

貝類とお肉のだしで、美味です!!!
料理が面倒な時は、とにかく煮る!!!
これに限ります(笑)
アミノ酸についての効果や効能、多く含まれている食べ物特集まとめ記事はこちら!
まとめ
必須アミノ酸は何となく頭に入っていたものの、非必須アミノ酸などという成分があるなど、資格を取るまで全く知りませんでした!
体内で作られるならわざわざ食べなくてもいいじゃん!と思いましたが、ストレスなどで失われることがあることを知り、極力摂取を心がけていきたい、そう感じました。
今はコロナで免疫力が非常に重要な時代です。
きっとこの先も新たなウイルスが出現してくるでしょう。
その時に耐えられる身体づくりは、これからの人類の課題かもしれません。
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